紀州きしゅう
次の将軍を決める場に居合わせた二人の大名の明暗を、鍛冶屋の音の聞き違いにかけて描く地噺。
あらすじ
将軍が亡くなり、跡を継ぐ人物を御三家の中から選ぶことになる。年配を理由に一つの家は辞退したため、残る二つの家のどちらかから選ばれることになった。
将軍の座を望んでいた一方の大名は、登城の途中で鍛冶屋の打つ槌の音を耳にし、その響きが「天下を取る」と聞こえたことに幸先の良さを感じる。城に着くと、まずその大名が将軍就任を打診されるが、いったん辞退するのが作法だと考えて断る。
続いて同じ打診を受けたもう一方の大名は、形だけ辞退の言葉を述べたのち、すぐに引き受ける返事をし、将軍の座を得てしまう。がっかりして城を出たもとの大名が、帰り道に同じ鍛冶屋の前を通ると、槌の音はやはり「天下を取る」としか聞こえない。
落胆した大名が鍛冶屋の前を通りかかると、真っ赤に焼けた鉄を水に突っ込む音が聞こえてくるところで、あらすじの記述が途切れている。
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- 歴史的音源(れきおん)
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- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

