落語の演目

たちきれ線香たちきれせんこう

人情噺幽霊芸者若旦那上方落語が原話

別題: たちきれ・立切れ・たちきり

百日の蟄居のあいだ届かなかった手紙をめぐる、若旦那と芸者の悲しい恋のゆくえを描く人情噺。

あらすじ

遊びが過ぎる若旦那が、親類の相談によって百日間、蔵に閉じこもるよう命じられる。それを知らない芸者の小糸は毎日のように手紙を送り続けるが、番頭がその手紙をすべてしまい込んでしまい、若旦那のもとには一通も届かない。

やがて手紙は来なくなる。百日が過ぎて蔵から出された若旦那は、番頭からいきさつを聞き、最後に届いていた手紙を見せてもらうと、いてもたってもいられず小糸のいる見世を訪ねる。久しぶりに姿を見せた若旦那に、店の者は驚く。

店の女将は仏壇を開けて位牌を見せ、若旦那のことを案じて病気になった小糸がすでに亡くなっていたことを告げる。悲しみに沈んだ若旦那が線香をあげて酒を飲み始めると、仏壇に供えられていた三味線がひとりでに鳴り出す。

若旦那がその音色にじっと耳を傾けていると、途中で三味線の音がふっと止まってしまう。若旦那が、自分が聴いているのだから続きを弾いてほしいと小糸に呼びかけると、それに答えるかのように奥から返事が返ってくる。

「若旦那、もうだめです。仏壇の線香が立ち切れました」と返り、噺は結ばれる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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