菊江の仏壇きくえのぶつだん
別題: 菊江仏壇、白ざっま
道楽者の若旦那が、父の目を盗んで芸者と酒宴を開く噺。仏壇に隠れた芸者が、幽霊と間違われる。
あらすじ
若旦那の遊びをやめさせようと、大旦那はお花という女性を嫁に迎えさせる。それでも若旦那は家を空けがちで、お花は思い悩んで実家に帰ってしまう。見舞いにも顔を出さない息子を大旦那が叱ると、若旦那は言い訳をして言い返す。
お花の容体が急変したという知らせが届き、大旦那は様子を見に出かける。父親の留守をよいことに、若旦那は馴染みの芸者である菊江を呼び、酒盛りをはじめる。
そこへ大旦那が急に戻ってくる。あわてた若旦那は片づけをすませ、白い薄物姿で駆けつけてきた菊江を仏壇の中に隠す。
酒宴の跡を見て怒った大旦那は、亡くなったお花のことを思いながら念仏を唱え、仏壇の扉を開ける。すると中には白装束の女の姿があり、お花の霊が迷って出てきたのだと思い込む。
大旦那が消えるようにと祈ると、仏壇の中から菊江が小さな声で「わたしも消えとうございます」と答える。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

