大山詣りおおやままいり
山への参詣の道中で坊主にされた男が、帰り道で作り話を語って長屋じゅうの女房を丸め込む噺。
あらすじ
長屋の一同が毎年恒例の山への参詣に出かけることになり、道中で揉め事が起きないよう、腹を立てた者からは罰金を取り、暴れた者は坊主にするという取り決めをして出発する。
参詣を終えて江戸へ帰る途中、泊まった宿場で気が緩んだのか、酒好きの一人が酔って大暴れしてしまう。仲間たちは取り決めのとおり、寝ている間にその頭を剃り上げ、さらに宿に置き去りにして先に帰ってしまう。
目覚めて丸坊主にされたことを知った男は、手拭いで頭を隠して一足先に長屋へ戻り、女房たちを集める。そして、帰り道で船が事故に遭い自分以外は全員亡くなってしまったので、弔いのために自分も坊主になったのだと語る。
女房たちはその話を信じ、次々に自分の髪を剃って念仏を唱えはじめる。そこへ本物の一行が帰ってくると、女房を坊主にされた男は怒り出すが、周りの者たちからは、みな無事に帰れたことを喜ぶべきだとたしなめられる。
女房を坊主にされて怒る男に対し、一行の者は、無事に帰れたことを指して「お毛(お怪我)がなくってお愛でたい」と洒落て返す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

