禁酒きんしゅ
禁酒の年数を延ばす相談が、いつのまにか飲む相談になる短い話。
あらすじ
願を立てて一年間、酒を断っていた男がいました。ある日、その様子を見た友達が声をかけます。「馬鹿なことをしたもんだ。どうだい、一年を二年に延ばして、その代わり晩酌だけは許してもらったら」
友達は、我慢ばかりでは長続きしないから、少しずつ緩めてはどうかと持ちかけたのです。男はしばらく考え込みました。
やがて男は答えます。「そうだなあ。じゃあいっそのこと、三年にして、朝と晩に飲むことにするか」
成立と背景
酒好きの噺のマクラとしてよく使われる小咄です。
原話は寛政三年に出た『太郎花』に収められている「禁酒」です。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

