子別れこわかれ
別題: 強飯の女郎買い・屑屋の遊び・子は鎹
酒と女にだらしない大工が女房子どもと別れたのち、心を入れ替えて出直し、年月を経て再び家族が一つになる。
あらすじ
腕はいいが酒にだらしのない大工が、近所の弔いの席でしたたかに酔っ払い、周りの制止も聞かずに紙屑屋の連れと吉原へ繰り出してしまう。登楼した店では、弔いでもらった祝いの膳を持ち込み、そこに居合わせた若い衆にそれを振る舞ってやるという一幕もある。
吉原に居続けて数日後に長屋へ戻った大工は、女房に気まずさから言い訳を重ねるうち、以前なじみだった女の話を口にしてしまい、女房の怒りを買って大喧嘩になる。女房は幼い息子を連れて出て行き、大工はその後身請けした女と暮らし始めるがうまくいかず、一人になってしまう。
心を入れ替えた大工は酒を断って三年の間まじめに働き、世間からの信用も少しずつ取り戻していく。ある日、仕事に向かう途中の道端で、別れた息子と偶然に再会する。母子だけで暮らしていることや、息子が子どもながらに親を思って過ごしていることを知り、心から反省する。息子に小遣いを渡し、翌日うなぎを食べに行く約束をして別れる。
家に帰った息子は、母親の仕事を手伝っているうちに小遣いを見つけられてしまい、誰にもらったのかと問い詰められる。父親に会ったことを黙っているようにと言われていたが、結局話してしまう。翌日、うなぎ屋で親子が会っているところへ母親も追いかけてきて、久しぶりに顔を合わせた大工ともう一度一緒に暮らすことを承知する。
女房の「子供は夫婦の鎹だね」という言葉に、息子が「あたいが鎹だって?道理で母親に道具でぶつと言われた」と返す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

