落語の演目

百夜通いももよがよい

滑稽噺夫婦親子

別題: 日傭い

百夜通いを言い渡された男が、九十九日目に断りを入れる話。

あらすじ

根岸にある御行の松の近くに暮らすお姫様に思いをかけた男がいました。「それほどまでに思ってくださるなら、まごころを私に見せてくださるために百夜通ってくだされば、きっとあなたと夫婦になります」と言われます。

男は言われたとおり、雨の日も風の日も休まず宵ごとに通いつめました。それでも玄関先で女中に応対されるだけで、屋敷にも上げてもらえない日々が続きます。

九十九夜目の夜、戸口をトントンとたたくと、女中が「お姫様が今夜はぜひお目にかかるからお上げ申してくれろとおっしゃって、お待ち受けでございます。さあどうぞ」と告げます。

男は「いえ、いずれ明晩」と断ろうとしますが、女中がなおも勧めるので、こう答えました。「いえ今晩はいけません。実は私は日傭いでございます」

成立と背景

小野小町が深草少将に百夜通いをさせたという伝説からヒントを得た噺だと考えられています。

原話は明和九年に出た「鹿子餅」に収められている「通小町」とされ、明治時代には燕枝が演じました。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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