障子養子しょうじようし
厳しい養家で辛抱する養子が、障子の据え方に身の処し方を重ねる話。
あらすじ
けちでやかましく、養子がなかなか居つかない老夫婦のもとへ、自ら望んでやってきた養子がいました。一生懸命につとめますが、暮らしはさすがにつらいものでした。
ある日、障子を買いにやらされ、買ってきて敷居にはめてみると、うまく収まりません。養父に叱られながら、上下を削ってようやくはめ込みました。
このとき養子は「鴨居と敷居は養父と養母、自分は障子のように、苦心してその間にはまるようにならなければ」と悟り、いっそう養父母につくすようになったので、家の中は円満になっていきます。
それと同時に、この養子は近所に住む娘たちのあいだでも評判になり、何かと騒がれるようになりました。
ある人に「あのやかましい家でよくつとまるね」と言われた養子が、悟った理由を話して「私は障子になったつもりです」と答えると、相手は言いました。「あなたは障子ですか。どうりで娘どもが張りたがります」
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

