落語の演目

闇夜の梅やみよのうめ

人情噺三遊亭圓朝の作浅草奉公人殺し

別題: 穴釣り三次、忍岡恋の釣穴

紙問屋の娘と手代の恋仲が、金を狙う男の企みによって死に至る事件に発展する顛末を描く。

あらすじ

父親を亡くした紙問屋を切り盛りする女主人には、十七歳になる一人娘がいた。娘は店の手代といつしか恋仲になっていたが、それを知った顔役の男が、店の評判に傷がつくと考えて、手代にしばらく寺で暮らすよう勧める。手代は言われた通りに寺へ移り住む。

手代に会いたい一心の娘は、夜中にひそかに店を抜け出し、大金を持って寺を探しに向かう。道に迷っていたところ、屋台で酒を飲んでいた鰻取りを道楽にする男に声をかけられ、寺の門番をしていると聞いて案内を頼む。ところがその途中で、娘は何者かに首を絞められて命を落とす。

翌日、寺にいた手代のもとへ見知らぬ男が訪ねてきて、娘が自分の母の家に立ち寄ったと嘘をつき、二人で暮らすための資金を用立ててほしいと持ちかける。手代は寺の修繕費を用立てて渡そうとし、男が置いていった娘の巾着に金を入れて出かけようとする。そのころ紙問屋では娘の不在に気づき、まもなく娘の遺体が見つかったとの知らせが入る。手代は疑いをかけられ、娘の巾着を落としたことでさらに疑惑が深まる。

巾着の中を確かめると、娘が持ち出したはずの五十両ではなく八十両が入っていたことから、事情が明らかになっていく。そこへ男が現れ、娘を手にかけたのも金を持ち出させたのも自分の仕業だと打ち明け、奉行所に自首する。男は島流しとなり、のちに江戸へ戻って仏道修行に入る。手代は紙問屋の養子となり、別の家の娘をめとって母を養った。

殺しの真相を明かした男は自ら名乗り出て罪を償い、手代は紙問屋の跡を継いで暮らしを立て直す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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