落語の演目

魂の入れ替えたましいのいれかえ

滑稽噺長屋浅草吉原職人願かけ

別題: 魂違い

酒に酔って寝込んだ二人の魂が体を抜け出し、入れ替わってしまう騒動を描いた滑稽噺。

あらすじ

鳶の頭が懇意にしている家に立ち寄り、酒をご馳走になったうえ、そのまま一晩泊めてもらうことになった。すっかり酔って寝入ってしまうと、頭と家の主の二人の魂がそれぞれの体を抜け出し、連れ立って吉原へ遊びに出かけていった。

遊びの途中で火事に出くわしたため、先に頭の魂だけが慌てて体へ戻ろうとするが、間違えて隣で寝ている相手の体に入り込んでしまう。遅れて戻ったもう一方の魂は、自分の体がふさがっているので、代わりに頭の体に入ることになった。

頭の身内が呼びに来ても、体の中身が入れ替わっているのでちぐはぐな受け答えになってしまう。呼ばれた医者は、もう一度眠らせてしばらくしてから起こすようにと勧め、眠り薬を飲ませると、二人の魂は再び抜け出して、今度は見世物小屋の並ぶ場所へと迷い込んだ。

見世物小屋の主人が二人の魂を見世物になると思い込んで連れ去ってしまったため、医者は手に負えないと帰ってしまう。困った家族が祈祷師を頼んで祈らせると、見世物小屋の主人は知らぬ間に元の家の井戸の前まで導かれ、金儲けをしそこねたと悔しがりながら魂を投げ捨ててしまう。

井戸に落ちた二人の魂が、家の中で唱えられている祈祷の文句をまねて返す場面で話が途切れており、その先は読み取れない。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ