落語の演目

匙加減さじかげん

滑稽噺人情噺医者お裁き講釈が原話

勘当された末に名医となった男が、かつて言い交わした女を身請けして看病するが、元の店との間でもめ事になる。

あらすじ

まじめ一筋だった医者見習いの男が、参詣の帰りに立ち寄った店で働く女に心を奪われたことがもとで勘当されるが、心を入れ替えて後に評判の医者となる。数年後に同じ店を訪ねると、女は自分との約束を待つうちに心を病み、座敷牢に入れられていると知る。

男は女を身請けして自ら看病し、半年で回復させる。それを知った元の店の主人は面白く思わず、女を取り戻そうと男の家へ乗り込み、証文を盾に凄んでみせる。そこへ近所の顔役が割って入り、話をまとめると言って一旦帰らせる。

翌日、元の店の主人が再び訪ねてくると、顔役は女がすでに男に身請けされた身であることを告げ、味方をする。納得のいかない主人は体を前にせり出して暴れ、用意されていた膳を倒して器を壊してしまう。主人は納得できずに奉行所へ訴え出るが、奉行は女の薬代と治療代を支払うよう主人に申し渡す。

一服二両、一日六両で半年分となれば千二百六十両にもなる薬代を前に、主人は示談を申し入れる。「書いた証文が口を利きましたか」と尋ねられた主人に、「いいえ、欠いた瀬戸物が口を利きました」と返ってくる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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