落語の演目

お富与三郎おとみよさぶろう

人情噺間男勘当博奕殺し

別題: 与話情浮名横櫛、木更津、玄冶店、稲荷堀

商家の跡取りと、ある顔役の妾となっていた女の道ならぬ恋が、幾つもの事件を経て悲劇的な結末へ向かう長編の噺。

あらすじ

商家の若旦那が、吉原からの帰りに友人を舟から行方知れずにしてしまった一件を隠していたところ、それを知る船頭に強請られるようになり、ほとぼりが冷めるまで親戚のもとに身を寄せることになる。

身を寄せた先の祭りで、地元の顔役の妾となっている女と出会い、互いに惹かれ合って関係を持つ。それを知った顔役に踏み込まれた若旦那は、体じゅうを何ヶ所も切りつけられて瀕死の重傷を負い、女はその場から逃げて海に身を投げる。

一命をとりとめた若旦那は、傷を人目にさらすのを嫌って家に籠るようになるが、数年後、死んだと思っていた女を町なかで見かけて後をつけ、再会を果たす。女は別の男の世話を受けて暮らしていたが、素性を強請られたことをきっかけに、周辺でもめ事が重なっていく。

やがて若旦那は人を殺めるまでに至り、事件が明らかになって女は捕らえられ、若旦那は遠方へ島流しとなる。島を抜け出した若旦那は江戸へ戻る途中でかつての顔役を手にかけ、たどり着いた先で、今度は疎ましく思われた女を手にかけて、自らも重い罪に問われる。

最後は若旦那が女を手にかけ、その罪に問われるところで物語は締めくくられる。

ほかの芸能でも演じられます

この演目は講談でも演じられています。同じ題材でも、 芸能によって筋の運びや読みどころが変わります。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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