お藤松五郎おふじまつごろう
別題: お藤松五郎恋の手違い
茶店の女と忍んで通う男との恋が、旦那との対立を経て、女の命を奪う結末へと向かう人情噺。
あらすじ
茶店で働く評判の美人が、裕福な旦那に生活の面倒を見てもらいながら母親と暮らしていた。ある夕暮れ、雨宿りを口実に、もとは武士で今は三味線弾きをしている男が家に駆け込んでくる。
女は男と酒を飲みながら、旦那と別れて所帯を持ちたいと打ち明ける。互いに思い合っていたこともあり、その場でいい仲になるが、そこへ幇間を連れた旦那がやって来る。隠れていた男が見つかり、旦那から嫌味を言われたうえに盃を投げつけられ、言い争いになって男は家を飛び出してしまう。
翌日、女は男と会う約束をしていた場所へ向かう途中、旦那に見つかって別の店へ連れて行かれてしまう。男は何度も女の家を訪ねるが、旦那からの使いと勘違いされて、そのたびに追い返されてしまう。
女に会えないまま、男は女の気持ちが変わってしまったのだと思い込み、耐えきれなくなって、いつも身につけていた刀を取り出す。寝ている母親に心の中で詫びを言ったのち、女をはじめ五人の命を奪う。
会えないまま女の心変わりを疑った男は、母親に詫びたのち、女を含む五人を手にかけて物語は終わる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

