落語の演目

ハワイの雪はわいのゆき

人情噺新作落語死人手紙

雪国に暮らす祖父のもとにハワイから届いた手紙をきっかけに、若き日の恋人との再会が描かれる話。

あらすじ

雪国に暮らす老人のもとに、孫娘を通じてハワイからの手紙が届く。差出人は日系三世の男性で、祖母が病床で老人の名前を呼び続けていると知らせてきた。老人は同じ町で育った幼なじみとの思い出を、怒ったような口調を装いながら孫娘に語り始める。

二人はかつて将来を誓い合った仲だったが、彼女は世界を見てみたいと一人でハワイへ渡ってしまう。やがて戦争が起こり、老人は別の相手と所帯を持って生きてきた。会いたいのかと孫娘に問われ、老人は最初は否定するが、本音では会いたいのだと打ち明ける。

孫娘は、優勝賞品がハワイ旅行だという腕相撲大会への出場を老人に勧める。老人はかつて名の知れた腕相撲の使い手だったが、長年のライバルである酒屋の主人が出場すれば勝ち目はないという。孫娘がその主人を訪ねて頼むと、主人も同じ女性を想っていたと明かし、自分こそハワイへ行きたいと言い返した。

大会当日、二人の勝負は白熱するが、老人が負けそうになった瞬間、主人はわざと力を抜いて勝たせてやる。老人は孫娘とともにハワイへ飛び、女性と再会を果たした。老人が持たせた行李の中身は空だったが、それは一緒に雪かきをしたかったという思いの表れで、やがて降り出した雪を二人は手のひらの上ですくい合った。

「生まれ変わったら、今度は一緒になろう」という言葉に女性は「約束します、ありがとう」と答え、静かに息を引き取る。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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