二階ぞめきにかいぞめき
吉原通いをやめられない若旦那のために、番頭が店の二階を吉原そっくりに仕立てて遊ばせる滑稽噺。
あらすじ
大店の若旦那が吉原通いをやめないので、父親が勘当すると言い出す。番頭が間に入って話を聞くと、若旦那は吉原の雰囲気そのものが好きで、毎晩ひやかして歩きたいだけだと分かる。そこで番頭は店の二階を、店先が並ぶ吉原そっくりの造りに仕立ててやる。
若旦那は身なりを整え、いつものように頬かむりをして二階へ上がり、出来栄えに満足する。誰もいない二階で、呼び込み役まで一人でこなしながらひやかして歩き、やがて花魁との喧嘩やその仲裁役との殴り合いまで一人芝居で演じ、大声を出してしまう。
大声に驚いた階下の父親が小僧を呼び、二階の様子を見に行かせる。一人で大立ち回りを演じていた若旦那は、小僧に声をかけられて我に返り、うろたえながらも取り繕おうと言葉を返す。だれもいないはずの二階で騒いでいたことを、小僧にどう説明したものか慌てる様子がうかがえる。
様子を見に来た小僧に気づいた若旦那が「悪いところで会ったな、親父には黙っていてくれ」と頼む。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

