味噌蔵みそぐら
吝嗇で知られる味噌問屋の主人が留守中に店の奉公人たちが酒盛りをしていたところに帰宅し、田楽の匂いを火事と勘違いする滑稽噺。
あらすじ
けちで知られる味噌問屋の主人は、女房をもらうのも金がかかると渋っていたが、付き合いのために仕方なく妻を迎えることになった。冬のある晩に子を授かると、金を使わせないため里へ帰して出産させ、無事に生まれたとの知らせを受けて奉公人の小僧を連れて出かけることにした。
出かける前、主人は火事を気にして番頭に、もし蔵に火が入ったら商売物の味噌を蔵に塗り込めておけば、火が収まったあとにおかずとして食べられると言い残していく。主人が出かけたと知った店の者たちは大喜びで、番頭に頼んで酒や普段口にできない料理を用意させ、しまいには田楽を注文して騒ぎはじめる。
そこへ主人が思いがけず戻ってきて、浮かれていた店の者たちを怒鳴りつける。折しも豆腐屋が注文の田楽を届けに来て、そろそろ焼き上がったと告げると、主人はどれくらい焼けたのかを尋ね、二、三丁ほどだと返事をされる。
表の戸を開けて田楽の味噌の匂いを嗅いだ主人が「味噌蔵に火が入った」と早合点する。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

