さんま火事さんまかじ
けちな油屋にいたずらされ続けた長屋の住人たちが、大家の知恵を借りて仕返しを企てる噺。
あらすじ
長屋の住人たちが大家のところへ、向かいに住むけちな油屋への苦情を並べに来る。潮干狩りで拾った貝殻を捨てただけで文句を言われた挙句、後にその貝殻を売り物に使われたり、子どもの落書き対策にと用意した石や炭を取り上げられたりと、これまでさんざんな目に遭わされてきたと訴える。
話を聞いた大家は、油屋が何よりも火事を恐れていることを踏まえ、長屋の裏でみんなでさんまを焼いて煙を油屋の方へ送り、火事だと大声で騒げば驚くだろうという策を思いつく。さっそく実行に移すと、油屋の家では大騒ぎになる。
様子を見に外へ出た油屋の奉公人は、火事ではなくさんまを焼く煙だと気づき、そのまま主人に報告する。ちょうど夕飯どきだったこともあり、油屋の主人は騒ぎ立てず、みなでご飯をよそって外に出て、この匂いをおかずにしようと言い出す。
煙の正体を知った油屋の主人が「この匂いをおかずにして食べちゃおう」と言い出す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

