落語の演目

古着屋ふるぎや

滑稽噺銭勘定番頭

別題: 古着買い、古手買い

値切って番頭に叱られた客が、悪態をついて帰ったあとの話。

あらすじ

少々のんびりした徳という男が、横丁の辰と連れ立って羽織を買いに出かけました。

徳が四千七百円の品を十円にまけろと言い出したので、番頭が怒って「馬鹿」と言い返します。

これを聞いた辰が「馬鹿とはなんだ。商人がなんという口をきくんだ。長い間奉公をしていて、店を預かることもできない飯盗人め」と悪態をつき、二人は帰ってしまいました。

奥でこれを聞いていた古着屋の主人は番頭を呼び、「これから口のきき方に気をつけておくれ」とたしなめます。

その間、店番をしていた小僧の定吉のところへ、刺子を買いに来た客がありました。着心地を確かめているうちに半鐘が鳴り出し、客は「それっ、火事だ」と、刺子を着たまま飛び出していきます。

番頭が「なぜ客が来たらおれに言わない。なんでも商人は目先を利かせなければいけない」と定吉に小言を言っていると、今度はモーニングを買う客が入ってきました。

番頭が定吉にモーニングを持ってこいと言いつけると、定吉は「ございません」と答えます。「ないはずはない、さっきしまったばかりだ」と番頭が言うと、定吉が答えました。「番頭さん、目先を利かせなさい。いまお向かいからお葬式が出ます」

成立と背景

上方では「古手買い」の名で演じられる噺です。かつてはモーニングの代わりに麻の裃を使う型で演じられ、徳と辰のやりとりの場面までで切って演じられることも多かったといいます。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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