黄金餅こがねもち
貧しい僧の隠し持っていた金に気づいた隣人が、その死をきっかけに金を手に入れる噺。
あらすじ
貧しい地区に住む物乞いの僧が、日々小金を貯め込みながら爪に火をともすような暮らしを続けている。風邪をひいても医者にもかからず寝込んでいるので、隣に住む味噌売りが見舞いに訪れると、菓子が食べたいと言われる。
望みどおりに買ってきてやると、人に見られては困ると帰るよう促される。壁の穴から様子をうかがうと、僧は懐に隠していた金を、中身を取り除いた菓子にくるんで飲み込んでいたが、のどに詰まらせてそのまま息絶えてしまった。
腹の中の金をそっくり手に入れようと考えた隣人は、長屋の連中を集めて弔いを済ませ、亡骸を寺へ運んでお経をあげてもらう。火葬場では、遺言だと偽って腹の部分は生焼けのままにしてもらい、翌朝、包丁で腹を割いて金を取り出した。
取り出した金を元手に始めた餅屋が繁盛したことが、黄金餅という名の由来になったと伝わる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

