落語の演目

人形買いにんぎょうかい

滑稽噺上方落語が原話銭勘定長屋

長屋で集めた金で人形を買いに行き、値切る算段をする話。

あらすじ

同じ長屋に住む神道者の男の子が、初節句を迎えることになりました。八つあんと熊さんは、一軒あたり百文ずつ、二十四軒から集めて祝いの人形を贈ろうと決めます。

人形屋に神功皇后と太閤様、それぞれの人形を見繕ってもらい、長屋へ持ち帰って住人たちに意見を聞いてから、どちらを買うか決めることにしました。値段はどちらも同じで、残ったお金は酒代にまわす算段です。

まず近所の易者のところへ意見を聞きに行くと、頼んでもいないのに占いを一通りやられたあげく、なけなしの銭から四十八文もとられてしまいました。

しぶい顔をしながら講釈師のところへも行きましたが、ここでも所望していない太閤記を長々と一くさり聞かされたうえ、また四十八文とられてしまいます。

易者も講釈師も神功皇后の人形を勧めていたので、二人はその人形を持って神道者の家へ向かいました。神道者は自分の信心に合った人形だと大喜びし、神功皇后の由来をとうとうと語り始めます。

先が長くなりそうな話に、二人はあわててこう言いました。「もう一文もないので、どうかお代から差し引いていただきます」

成立と背景

上方から伝わった噺で、故桂三木助が得意とし、現在は三遊亭圓生が演じています。人形屋を冷やかす前半部分だけで一席にすることもあります。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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