しわい屋しわいや
極端に倹約するけちな先生に金を貯める極意を尋ねた男が、木に登らされて思わぬ教えを受ける滑稽噺。
あらすじ
日頃から人一倍倹約を心がけている男が、さらにその輪をかけてけちなことで知られる先生のもとを訪ねる。互いに食べ物をどれだけ切り詰めて暮らしているかを自慢し合ったあと、男は思い切って、金を貯める本当の極意を教えてほしいと頼み込む。
先生はお前は見どころがあるから教えてやろうと言って男を外へ連れ出し、庭の松の木に登らせる。両手を伸ばして上の枝をしっかりつかませたあと、まず片方の手を放させ、続けてもう片方の手の指を小指、薬指、中指と一本ずつ放すように命じていく。
最後に残った人差し指まで放すように言われた男は、これだけはどうしても放せないと震えながら必死に抗う。すると先生は、右手の親指と人差し指で輪をつくりながら、まさにその放したくないという気持ちを持ち続けることこそが、金を貯めるための何よりの極意なのだと諭すように教える。
先生が指で輪をつくり「これだけは放しちゃいけない」と告げてサゲる。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

