壺算つぼざん
水瓶を買いに行った男が、買い物上手な連れの口車で店の勘定をどんどん狂わされていく噺。
あらすじ
ある家で大きな水瓶を買いに行くことになった男が、女房の勧めもあって、買い物上手な仲間に一緒についてきてもらうことにした。二人で瀬戸物屋に着くと、仲間はまず小さめの瓶の値段を交渉して安く値切らせ、それを担いでいったん店を出る。
男が本当に欲しいのは、もっと大きな瓶だと言うと、仲間は店に引き返し、欲しかったのはこちらの瓶だったと言い直す。値段を尋ねると、大きな瓶は小さな瓶の倍の値段だという理屈をつけて、さらに安く買わせることに成功する。
続けて仲間は、さっき買った小さい瓶はもう要らないので下取りに出すことにし、先に払った金額と下取りの金額が同じだから、大きな瓶をこのまま持ち帰ってよいはずだと言い出す。店はいったん納得しかけるが、勘定が合わないことに気づいて二人を呼び止める。
それでもそろばんを入れて確かめてみると、なぜか計算はきちんと合ってしまい、納得できない店は、では小さな瓶の方を持ち帰ってほしいと言い出す。仲間はそちらは要らないのできっぱりと断り、代わりに先に払った金をそのまま返してほしいと求める。
根負けした店側が、先に受け取っていた代金をそのまま返すと言って話が収まる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

