落語の演目

尻餅しりもち

滑稽噺長屋冬の噺夫婦貧乏

餅代がない夫婦が、亭主が女房の尻を叩いて餅つきの音に見せかけようとする、大晦日を舞台にした滑稽噺。

あらすじ

大晦日が近づき、長屋のほかの家では威勢よく正月用の餅をついているのに、餅代を用意することができない夫婦がいる。それでは世間の手前どうにも格好がつかないと女房にせがまれた亭主は、いっそ餅をつく音だけでも近所に聞かせてしまおうと思いつく。

亭主の考えは、女房の尻を平手で叩いてその音を餅つきに見立てるというもので、女房もやむを得ず承知する。亭主は一度外に出て餅屋の売り声をまねて近所に聞こえるようにしてから家に戻り、女房の尻を臼に見立てて叩き始める。

女房は最初のうちこそ何とか我慢していたが、真冬の寒さと叩かれる痛みが重なって次第に耐えられなくなり、いったいあと何臼分たたけば近所への体裁が整うのか、我慢の限界を感じながら泣きそうな声で亭主に尋ねるようになる。

女房が最後の一臼をどうするか尋ねると、亭主が「お供えですか」と聞き返し、女房が「おこわにして下さい」と答えてサゲる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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