落語の演目

大仏餅だいぶつもち

人情噺冬の噺三遊亭圓朝の作貧乏菓子

雪の降る夜、父のために薬を求めに来た子どもをきっかけに、店の主人と忘れられていた縁が結ばれる人情噺。

あらすじ

雪の降る晩、ある店先に一人の子どもが姿を見せ、怪我をした父のために薬をわけてほしいと頼み込む。父親は物乞いになったばかりで、縄張りを荒らしたとして仲間内から殴られたのだという。話を聞いた店の主人は薬を渡してやり、子どもの歳をたずねる。

子どもは六歳だと答える。主人の息子も同じ歳で祝い事の時期にあたることから、取り寄せていた料理を分けてやろうと器を持ってくるよう言う。ところが子どもが持ち出したのは、茶の湯で使うような立派な道具だった。

事情をたずねると、暮らしのために茶道具を手放してきたが、この一つだけは手放せなかったのだという。主人はこの子の親が以前かかわりのあった相手だと気づき、自分の名を告げてお茶をふるまい、大仏餅を出してやる。

礼を言われた父親はふるまわれた餅を口にするが、喉に詰まらせて苦しみ出す。主人があわてて背中をたたいて助けていると、それまで見えなかった目が急に見えるようになる。目が明いたと喜ぶと、父親は今度は鼻がおかしくなってしまったと答える。

「今食べたのが大仏餅、目から鼻へ抜けた」と結ばれる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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