落語の演目

月のじゃがりこつきのじゃがりこ

人情噺新作落語借金貧乏

東京へ流れてきた闇金融の男と、その愛人だったホステスが、スナック菓子をかじりながら互いの本心を語り合う噺。

あらすじ

東京の盛り場近くを、柄の悪い二人の男が連れ立って歩いている。一人はスナック菓子をかじりながら、闇金融をはじめ様々な事業に手を出している男で、もう一人は多くの借金を抱え、その使いっ走りをしている若い男だった。

闇金融の男は、よそからの借金の取り立てに追われ、今日中にまとまった金を用意しなければ命が危ないという事情を抱えていた。半分は何とかなりそうだが、残り半分が足りないため、連れの若い男を売り渡して工面しようと決める。

それを知った若い男は兄貴分に許しを乞うが、自分が身代わりにならなければ相手の命が危ういと悟り、静かに覚悟を決める。そこへ、闇金融の男の愛人であるホステスの女が通りかかり、若い男を売ってはいけない、それではあまりに情けがないと、男を厳しくとがめる。

女は公園のベンチで、なぜお金がらみの関係なのに東京までついてきたのかと尋ねられ、恋心を抱いていることを打ち明ける。さらに、女が水商売を辞めて用意していた開店祝いの招待状を差し出すと、そこには男が借りていた金を女が肩代わりして払ったことを示す領収書が貼られていた。

男は落ち着きを取り戻し、女の指に指輪をはめてやり、二人で夜の公園に肩を寄せ合う。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ