ふぐ鍋ふぐなべ
別題: ふぐ汁
ふぐ鍋を前に毒があたるのを恐れて箸をつけられない二人が、物乞いに鍋を分け与え、その無事な様子を見届けてから食べ始める。
あらすじ
ある旦那のところへ客が訪ねて来て、鍋をつつきながら酒でも飲もうということになる。ところが鍋の中身はふぐで、あたって命を落とすことを恐れた二人は、箸を伸ばそうとしてもなかなか手が出せず、鍋を前にして顔を見合わせるばかりになる。
そこへ物乞いがやって来て、何か余り物はないかと尋ねる。もったいないとは思いながらも、二人は鍋を少し分けてやることにする。しばらくして様子を見に行くと、物乞いはいたって元気そうにしているので、二人はひとまず胸をなで下ろす。
それを見て安心した二人は、自分たちも鍋を食べることにし、夢中になってあっという間にきれいに平らげてしまう。ちょうど食べ終わったところへ、その後の様子をうかがいに、先ほどの物乞いがふたたび戻って来て、二人に尋ねる。
先ほどの鍋はどうしたかと尋ねる物乞いに、二人が食べてしまったと答えると、物乞いは「私も安心をして食べることにします」と言う。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

