落語の演目

鰍沢かじかざわ

人情噺三遊亭圓朝の作冬の噺参詣泥棒

身延山参りの道中で雪に迷い一夜の宿を借りた男が、宿の女の企みから命がけで逃げる噺。

あらすじ

身延山への参詣の途中、大雪で道に迷った男は一軒のあばら家に泊めてもらう。そこにいた女はもと吉原の花魁で、心中をし損なって顔に傷を負い、名を変えて暮らしていることを男に語る。

男が女の勧める玉子酒を飲んで休んでいる間に女が酒を買いに出ると、入れ違いに女の亭主が帰ってきて、残っていた玉子酒を飲んで苦しみ出す。女はそれを見て、旅人の金を盗むために酒へしびれ薬を入れていたことを口にする。

それを聞いた男はしびれる体で外へ逃げ出し、持っていた護符を飲み込んで動けるようになると、鉄砲を持った女に追われながら崖から雪崩とともに川へ転がり落ちる。運よく筏の上に落ち、藤蔓が切れてばらばらになった筏の一本の材木につかまってお題目を唱えていると、女の放った弾は髷をかすめて逸れ、男は難を逃れる。

命が助かったことについて、男は「お材木(お題目)で助かった」と口にする。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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