落語の演目

怪談阿三の森かいだんおさんのもり

怪談噺武家噺三遊亭圓朝の作幽霊深川

別題: 阿三の森

旗本の娘と血のつながりを知らずに恋に落ちた若者のもとに、亡くなった娘が幽霊となって現れる怪談。

あらすじ

旗本の屋敷に奉公していた漁師の娘が主人との間に女の子を授かるが、まもなく両親ともに病で亡くなる。引き取った祖父母は困窮のすえ団子屋を始め、成長した娘は店の看板娘として知られるようになる。

医者に連れられて店を訪れた別の旗本の息子と娘は互いに一目で惹かれ合う。しかし息子は、亡くなった母から、その娘が実は自分の父の子であり血のつながった妹だと聞かされており、まもなく娘の死を知らされる。

息子が屋敷を移して暮らしていると、夜ごと娘が現れるようになる。見かねた奉公人が僧に相談し、お札を貼って娘の姿を封じる。その後、息子が迎えた妻の寝床に蛇が現れることが繰り返されたため、僧はその蛇を捕らえて森に埋め、祠を建てて弔う。

息子は妻を亡くしたのちに出家し、祠の隣に住んで娘の菩提を弔い続けた。時代が下ると、この祠は別の言い伝えと混同され、地名として娘の名を冠した森の名で呼ばれるようになったという。

娘を弔った祠が、のちに土地の名として娘の名で呼ばれるようになったところで終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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