落語の演目

誉田屋ほんたや

滑稽噺上方落語が原話商売親子病気

京都の呉服問屋の娘が仮死状態から蘇り、番頭と江戸へ駆け落ちして店を構え、のちに生家の両親と再会する滑稽噺。

あらすじ

京都の呉服問屋に十八歳になる娘がいたが、病に倒れ医者にも見放されてしまう。娘が望んだ団子を食べさせたところ喉に詰まらせ、顔色を変えてそのまま息をしなくなってしまった。両親は早々に葬儀の支度を整え、娘に晴れ着を着せ、初めての旅だからと大金を入れた財布を棺に納めた。

その夜、店の番頭が金目当てに娘の墓を掘り起こしたところ、娘は息を吹き返した。実は死んでいたのではなく団子を喉に詰まらせていただけだった。娘は生き返ったことを後ろ指を指されるのを嫌がり、番頭に一緒に逃げてほしいと頼み、自分の病は番頭を思う気持ちが原因だったと打ち明けて、二人で江戸へ向かうことにした。

江戸に出た二人は空き店を見つけて呉服屋を開き商売を繁盛させ、子どもも生まれて育てていった。さらに生家と同じ商いの店も開き、十年後には大きな店を構えるまでになった。一方、京都の生家では番頭が金を持ち逃げしたうえに火事で店を失い、両親は娘の菩提を弔う巡礼の旅に出て江戸へもやって来た。

江戸見物中の両親は、かつての生家の店の名を掲げた暖簾を見つけて立ち止まる。そこへ気づいた元の番頭が声をかけて両親を招き入れ、娘が生きていて自分の妻になっていること、これまでの経緯を話して聞かせると、親子は抱き合って再会を喜んだ。

その晩、絹の布団で眠る幸せを語り合っていた両親が、前夜泊まった宿でシラミに悩まされたことを持ち出すと、老爺が「みんな観音様の御利益だ」と応じる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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