落語の演目

肝つぶしきもつぶし

滑稽噺長屋戦時中の禁演落語病気兄弟

夢の中でしか会ったことのない相手への恋わずらいで寝込んだ男の治療をめぐり、身内が危うい行動に出かける滑稽噺。

あらすじ

ある男が病で寝込み、見舞いに訪れた兄弟同然の相手に事情を尋ねられる。男は、夢の中でしか会ったことのない相手への恋わずらいだと答えるが、正体も居場所も分からず手の打ちようがない。医者を呼ぶと、昔からの言い伝えを引き合いに出しながら、生まれた年と月がともに亥にあたる者の生き胆を飲ませなければ治らないと告げられる。

男を助けたいと思う見舞いの相手が家に戻ると、よそへ奉公に出ていた妹が久しぶりに帰ってきていた。話をするうちに、妹の生まれた年と月がどちらも亥にあたることに気づき、眠っている間に出刃包丁で命を絶とうと考え始める。

妹が疲れて眠っている隙に、男は出刃包丁を手にしてそっと枕元に近づいていく。今にも刃を下ろそうとしたそのとき、物音に気付いた妹がふと目を覚ましてしまう。驚いた妹と、とっさに取り繕おうとする男とのやり取りによって話は締めくくられる。

出刃包丁を手にした男に驚いた妹が「肝をつぶした」と言い、男が、それではもう薬には使えないと答えて話が終わる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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