落語の演目

疝気の虫せんきのむし

滑稽噺艶笑噺戦時中の禁演落語病気そば・うどん

腹の中に棲む疝気の虫が正体を明かす夢を見た医者が、そばと唐辛子を使って虫を追い出そうと試みる滑稽噺。

あらすじ

ある医者の前に見慣れない虫が現れ、つぶそうとすると助けてくれと言う。話を聞くと、その虫は疝気の虫で、普段は人の体の中に棲み、そばが大好物だという。そばを食べられると腹の中の筋を引っ張って人を苦しめ、唐辛子に触れると腐ってしまうので、逃げるときは睾丸の袋を隠れ家にすると明かす。

虫が消えたところで医者は目を覚まし、夢の話とはいえ試してみることにする。疝気で苦しむ病人の前で、そばを女房にだけ食べさせ、亭主にはそばの匂いだけをかがせる。亭主の中の虫はそばの匂いに喜ぶが、いつまで経ってもそばが来ない。

そばを食べているのは女房の方だと気づくと、疝気の虫は慌てて女房の側に移って腹の中で暴れ出し、今度は女房が苦しみ始める。それを見た医者は、あらかじめ用意しておいた唐辛子を入れた水を女房に飲ませ、様子をうかがう。

慌てた虫は「別荘へ逃げろ、別荘へ」と叫んで逃げ出す。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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