一目上がりひとめあがり
掛け軸の褒め言葉を教わった八五郎が、よその家で覚えたての言葉を使ってみるが、数え言葉が一つずつずれていく。
あらすじ
ご隠居の家を訪れた八五郎が、掛け軸に書かれた句を見て「いい都々逸だね」と言うと、こういうものを見たときは「いい讃ですね」とほめるのだと教えられる。次に大家の家で別の掛け軸を見て、教わったとおり「いいサンだ」とほめるが、それは讃ではなく詩だと言われてしまう。
続いて町内の先生のところでも掛け軸の言葉を読んでもらい、「いいシだ」とほめると、これは禅の悟りの言葉だと言われる。讃、詩、悟と数えるごとに一つずつ数字が上がっていることに気づいた八五郎は、次はきっと六に違いないと思い込む。
友達の家で宝船の絵を見た八五郎は、意気揚々と「いいロクだ」とほめるが、それは七福神の宝船だと言われてしまう。口惜しくなった八五郎は、そばに掛けてある短冊に書かれた句を見つけ、勢い込んで「いいハチだ」とほめる。
短冊の句を「いいハチだ」とほめた八五郎に、友達が「これは芭蕉の句だ」と返す。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

