落語の演目

へっつい幽霊へっついゆうれい

滑稽噺夏の噺長屋若旦那幽霊博奕借金

曰くつきのかまどを手に入れた二人が中から大金を見つけて使い果たすが、夜な夜な現れる幽霊に賭け勝負を挑まれる滑稽噺。

あらすじ

ある道具屋がかまどを売りに出すと、買った客が決まって夜のうちに品物を返しに来てしまう。理由を尋ねると、夜中に顔の青白い痩せた男が現れて金を返せと言うのだという。道具屋は安く買い戻してまた売る商売を繰り返して得をするが、そのうち評判が立ってほかの品物まで売れなくなってしまう。

困った道具屋の夫婦が値引きしてでも誰かに引き取ってもらおうと話しているのを、裏長屋暮らしの遊び人と、勘当された身の若旦那が耳にし、そのかまどをもらい受けることにする。長屋まで運ぶ途中で角を欠くと、中から大金が転がり出てきたので、二人は山分けにし、一方は賭場へ、もう一方は遊里へ出かけてその日のうちに使い果たしてしまう。

その夜、眠っている若旦那の枕元に例の幽霊が現れて金を返せと迫るので、遊び人は若旦那の実家に頼み込んで金を用立ててもらう。改めて幽霊から事情を尋ねると、博打好きの男で、大勝ちした金をかまどに塗り込めたあとに口にした魚に当たって死んでしまい、残した金への未練から毎晩現れているのだとわかる。

遊び人は嫌がる幽霊を説き伏せて金の半分を取り戻そうとするが、互いに博打好きなので、はんぱな取り分をめぐって一勝負することになる。夜が明けると消えてしまう身の幽霊は、生前と同じ張り方で臨むが、出た目は望みと違い、がっかりしてしまう。

もう一度だけ勝負をと粘る幽霊に対し、「あっしも幽霊だ。決して足は出さねえ」と断る。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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