落語の演目

鼻ねじはなねじ

滑稽噺春の噺意地の張り合い俳句と和歌花見小僧番頭

別題: 隣の桜

隣家の学者と諍いになった旦那が、狂歌のやり取りの末に仕返しとして相手の鼻をねじり上げる話。

あらすじ

旦那は奉公人の定吉を、隣家に住む学者のもとへ苦情を言いに行かせた。せっかく咲いた庭のサクラの枝を、学者が勝手に切り落としてしまったからである。ひと言ことわってくれれば自分で枝を切ったのにという言い分だった。

学者は、サクラの枝がこちらから断りもなく塀を越えて自分の庭に入り込んできたので切ったのだと涼しい顔で答え、塀を越えて出た花はどちらのものでもこちら次第で手折ってよいという内容の歌を短冊にしたため、定吉に持たせて旦那のもとへ返した。

面白くない旦那は仕返しを考え、番頭に相談して庭に芸妓を呼んで花見の宴を開くことにした。にぎやかな物音に気づいた学者が塀の節穴からのぞこうとすると、穴はすでにふさがれており、代わりに塀の上から身を乗り出してのぞき込んだ。

その様子を待ち構えていた番頭は、釘抜きで学者の鼻をつかんでねじり上げた。驚いて痛がる学者に対し、番頭は先ほどの歌をもじり、塀越しに出た鼻はこちらの好きに扱ってよいのだという返歌を告げて仕返しを果たした。

番頭が鼻をねじり上げながら「今朝方の返歌でございます」と告げ、先の狂歌をもじって仕返しをする。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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