花見の仇討はなみのあだうち
別題: 桜の宮
長屋の四人が花見の趣向として偽の仇討ちを企てるが、段取りが崩れて奇妙な芝居になってしまう話。
あらすじ
長屋に暮らす四人の江戸っ子が、花見の趣向として仇討ちの芝居を見せて評判を取ろうと計画を立てる。巡礼の兄弟が浪人を敵として討ち、それを六部が仲裁するという役割と段取りを決め、当日は飛鳥山へ向かうことにした。
ところが六部の役を任された男は、待ち合わせ場所へ向かう途中で耳の遠い伯父に呼び止められてしまう。巡礼に出かけるところだと勘違いされて家に連れて行かれ、すすめられるままに酒を飲まされて酔いつぶれ、すっかり動けなくなってしまった。
一方、仕込み杖を持って稽古をしながら歩いていた巡礼役の兄弟は、通りかかった酔った侍の頭にうっかり杖の先をぶつけてしまう。無礼討ちにされそうになるが連れの侍に止められ、本当の敵に出会ったときには助太刀をすると約束をとりつけられた。
敵役の男は仲間がなかなか現れないので飛鳥山でいらいらしながら待っていたところへ、巡礼兄弟がやって来て仇討ちの真似事を始める。しかし肝心の六部が来ないためせりふはしどろもどろになり、そこへ先ほどの侍が助太刀だと言って飛び込んできたので、三人は驚いて逃げ出してしまう。
追いかけてきた侍が「逃げるには及ばん、勝負は五分と五分であるぞ」と声をかけると、一人が「肝心の六部が参りません」と答えて終わる。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

