落語の演目

文違いふみちがい

廓噺戦時中の禁演落語見栄

遊里の女が二人の客からそれぞれ違う口実で金を引き出していたことが、互いの残した手紙をきっかけに露見し、痴話げんかに発展する廓噺。

あらすじ

内藤新宿の遊女お杉には、通ってくる客が何人かいる。お杉は半七に対して、父親からの無心に困っているので手切れの金がほしいと持ちかける一方、角蔵には母親の病気を理由に金の無心をしていた。実のところ、その金はお杉が思いを寄せる芳次郎という男の目の治療費にあてるつもりのものだった。

芳次郎に金を渡して見送ったあと、お杉はその場に置き忘れられた手紙を見つけて読んでしまう。すると、芳次郎もまた別の遊女のために金策をしており、目の治療というのは口実にすぎなかったことがわかる。同じころ、半七もお杉が芳次郎から受け取った手紙を見つけて怒り出し、開き直ったお杉と激しい言い合いになる。

隣室でこのやり取りを耳にした角蔵は、若い衆を呼んで仲裁させようとする。しかし、いざ理由を説明しようとしたところで、それを言えば自分も同じように色恋がらみで金を使っていたことが知れてしまうと気づき、言葉を飲み込んでしまう。

止めに入りかけた角蔵は思いとどまり、心の中で「おらが色男だってことがあらわれやしねえか」とためらう。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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