落語の演目

ちきり伊勢屋ちきりいせや

滑稽噺人情噺長屋戦時中の禁演落語占い貧乏縁組み

死の予言を受けた質屋の主人が善行を積み、財産を失いながらも運が開けていく人情噺。

あらすじ

質屋の若い主人が評判の易者に人相を見てもらったところ、来年のある日ある刻に死ぬと告げられる。財を築いた父親が金儲けを優先して人の恨みを買ってきたことが原因だと言われ、これからは人に施しをして善行を積むよう勧められた。

主人は番頭にそのことを話し、これから財産を貧しい人々に分け与えていくと告げる。身投げしようとしていた母娘に大金を渡して命を助けたり、この世の名残にと盛大に遊んだりを重ね、財産を少しずつ使い果たしていった。

予言された当日が近づくと、奉公人に暇を出し、盛大な宴を開いて葬式の支度をするが、時刻を過ぎても死ぬ気配がない。棺桶に入って寺まで運ばれても死なず、外に出してもらうころには、財産も家もすでに失われていた。

宿無しになった主人は、以前の易者と再会する。易者は死の予言を誤ったかどで江戸を追われ、慎ましく暮らしていた。改めて人相を見ると、善行によって死相が消え、長生きする相に変わっていた。教えられた方角へ向かった主人は、幼なじみと駕籠屋を始め、以前助けた母娘の店で再会を果たし、その娘と夫婦になって元の店の名を再興し、長く暮らした。

命を取り留めた主人は、以前助けた母娘の家で再会を果たし、店の名を再興して夫婦で長く暮らすという結末を迎える。

演じ方の違い

同じ演目でも、演者によって細部が変わります。分かっている違いを並べています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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