落語の演目

弥次郎やじろう

滑稽噺旅噺長屋動物が化ける

嘘ばかりをつく男が隠居の前で、旅先での大げさな体験談を次々と語って聞かせる滑稽噺。

あらすじ

普段から嘘ばかりを口にしている男が隠居のところへやって来て、諸国を修行して回ったときの話だと言って、大げさな体験談を語りはじめる。北国はあまりに寒いので雨も声も凍ってしまい、田んぼで寝ている鳥まで凍りついて動けなくなるので簡単に捕まえられるのだという。

続けて、火事までも凍ってしまうのでそれを持ち帰ろうと牛の背に載せたところ、途中で溶け出して怒った牛に追い掛けられたと語る。山では大勢に囲まれたが、大きな岩を抱えて投げ飛ばして追い払い、大きなけものに馬乗りになって組み伏せたのだと自慢げに話す。

村人に感謝されて庄屋の家に招かれたが、そこの娘に言い寄られたので、逃げるようにして次の土地へ向かったのだと話は続く。川に着くと船頭に礼金を渡して向こう岸まで渡してもらい、貧しい寺の台所にあった水がめの中に身を隠したところ、追ってきた相手は水の中で小さな生き物の姿に変わり、がめの周りに何重にも巻きついたのだと語る。

隠居が「おまえさんはそのときも侍だったのかい」と尋ねると、男は「いえ、そのときは別の身なりの者で」と答え、隠居が「道理でずっとほらを吹き通したわけだ」と気づく。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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