落語の演目

長者番付ちょうじゃばんづけ

滑稽噺旅噺商売

酒屋に悪態をついた旅人が、とっさのでたらめな作り話で相手の機嫌を直させる滑稽噺。

あらすじ

気の合った二人連れが旅を続けていると、途中の茶店で飲んだ酒のせいで頭が痛くなったと片方がこぼし始める。ちょうどそこへ目の前に造り酒屋が見えてきたので、うまい酒を飲み直そうと二人揃って立ち寄ることにした。

一升だけ分けてほしいと頼むと、造り酒屋は馬一駄か船一艘分でなければ売らないと断ってくる。腹を立てた男が思わず悪態をつくと、造り酒屋の側もかっとなって店を締め切り、若い衆を集めてその言葉の意味を説明しろと凄んできた。

壁にかかった長者番付を目にした男は、江戸ではその言葉が褒め言葉だとでたらめを並べ始める。名の知れた分限者もかつては造り酒屋で、灰が酒に入って濁りが取れたことから運が向いてきたのだと説明すると、造り酒屋はすっかり納得して機嫌を直し、酒をふるまってくれた。

見送りに出た主人から早く金持ちになれと言われた男が、そんなものは嫌いだと答えると、主人は「生まれついての貧乏性か」と返す。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ