落語の演目

天狗裁きてんぐさばき

滑稽噺武家噺長屋上方落語が原話

別題: 羽団扇

見ていない夢の内容をしつこく聞き出されようとする男が、次々に相手を変えながら騒動に巻き込まれていく噺。

あらすじ

家で寝ていた男が女房に揺り起こされ、どんな夢を見ていたのかとしつこく尋ねられる。夢など見ていないと答えても、女房は隠し事をしていると思い込んで納得せず、しまいには夫婦げんかにまで発展する。騒ぎを聞きつけて仲裁に入った隣人も、今度は自分が夢の中身を知りたがり出し、隣人との間でも新たなもめ事が起こってしまう。

収まらない騒ぎを聞きつけた大家までもが仲裁に入り、隠し事をするような物騒な者は長屋を出て行ってもらうほかないと言い出す。とうとう男は奉行所に訴え出られ、取り調べを受けることになるが、そこでも奉行が同じように、しつこく夢の内容を聞き出そうとする。

それでも何も見ていないと繰り返すばかりの男に、奉行はとうとうよからぬ企みを隠しているに違いないと疑って怒り出し、庭の松の木に吊るしてしまう。ちょうどそこへ突風が吹きつけ、男は遠くの山まで飛ばされてしまうが、目の前に現れた大きな天狗に助けられる。

天狗もまた、江戸の上空を飛んでいた折に見ていたやり取りの続きが気になるらしく、同じように夢の中身をしきりに聞きたがる。男がここでもやはり見ていないと答えると、天狗はしびれを切らし、鋭い爪を立てて男の喉元へつかみかかってくる。

男が助けを求めて大声を出すと、女房が「お前さん、どんな夢を見たの」と再び揺り起こす。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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