短命たんめい
別題: 長命
隠居に悔やみの言い方を教わりに来た男が、婿養子が早死にする理由を聞かされる滑稽噺。
あらすじ
伊勢屋の婿養子がまた亡くなったという知らせを聞いた男が、隠居のところへ悔やみの言い方を教わりに行く。婿養子はこれで三人続けて早死にしており、男はなぜそう早く亡くなるのか気になって仕方がないのだという。
隠居は、嫁の器量が良すぎることが早死にの原因だと説明する。店のことは番頭に任せきりで、奥で夫婦二人が向き合って過ごす時間が長く、食事のたびに手が触れ合い、美しい顔を見れば思わず抱き寄せたくなる、それで体がもたなくなるのだという。
話がすぐには飲み込めなかった男だが、隠居が説明を重ねるうちに、触れ合うのが手だけではないことに気づき、ようやく納得する。家に帰った男は、悔やみに出かける前に飯を出せと言い、しぶる女房にわざわざ給仕を頼む。
差し出された茶碗に手が触れ、うれしくなって女房の顔を見た男は「俺は長命だ」と口にする。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

