落語の演目

木火土金水もくかどごんすい

滑稽噺ご隠居八五郎

世の中は五行で成り立つという隠居の説を、八五郎が身近な例で崩す話。

あらすじ

長屋に住む八五郎が、暇を持て余して隠居のところへやってきました。「この世の物はなんでも木火土金水でもっているというが、そうですかね」と尋ねます。

隠居は「そうよ、人には仁義礼智信の五常があり、色には青黄赤白黒の五色がある。これはみな木火土金水から割り出したものだ」と説きます。「いつも世話になる御飯だって、土でできたかまどに金でできた釜をかけ、水を入れて木をくべて火をたくからこそ炊けるのだ」

八五郎が「じゃあ、泥棒にも木火土金水はありましょうかね」と尋ねると、隠居は「あるとも、泥棒という名がすでに土と木に縁がある。白浪ともいうから水に、昼店というくらいだから火にも縁があるな」と続けます。

八五郎は最後にひとこと切り返しました。「でも金がねえじゃねえですか」

成立と背景

この噺は、こじつけの理屈でなんにでも説明をつけてしまう「やかん」と同じ系統の噺に数えられています。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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