落語の演目

須磨の浦風すまのうらかぜ

滑稽噺武家噺夏の噺上方落語が原話

別題: 江の島の風

夏の盛りに催される酒宴のため須磨の浦の風を運ばせる話で、届いた風が匂うという地口で結ばれる武家噺。

あらすじ

夏の盛り、諸大名を招いて酒宴を催すことになり、もてなし役を任された重臣のもとへ、二人の使者が支度の様子を尋ねに訪れる。重臣は、雪景色や金魚を泳がせた炬燵とともに、須磨の浦のよい風を持ち帰らせて涼を味わってもらう趣向を披露する。

須磨の風を持ち帰るのは容易ではないため、長持を担いで須磨へ行き、風を詰めて封をし、五十日以内に江戸へ戻った者には褒美を与えるという触れを出す。足の速い若者八十人が選ばれ、長持を担いで須磨へと送り出される。

出立から四十五日目の夜、箱根まで来ると無風で暑く、長持を一つ開けて涼むうちに次々と開けてしまい、風を全て逃してしまう。日数の余裕もなく須磨へ戻れないので、帰り道の小田原で干物の匂いが混じった風を代わりに詰め込み、四十九日目に江戸へたどり着く。

宴の当日、いよいよ須磨の浦風の披露となり、長持の封を切ると、あたりに嫌な匂いが漂う。招いた側からこの匂いは何かと不満の声が上がり、重臣はすっかり困り果ててしまう。その様子を見ていた主が助け舟を出し、暑さのために須磨の浦風が傷んでしまったのだろうととりなして場を収める。

主が「須磨の浦風が腐ったのだ」ととりなして場を収める。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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