蚊屋はかやは
蚊帳を質に入れた男と、寄ってきた蚊とのやりとりの短い話。
あらすじ
夏のさなか、暮らしに困っていたひとりの男が、家にあった蚊帳を質屋へ持ち込んで金に換え、そのお金でその日の酒を飲んで過ごしていました。蚊帳を出してしまったので、寝床には何の囲いもありません。
案の定、そこへ蚊の大群がどこからともなく押し寄せてきました。蚊たちは男のまわりをぶんぶんと飛びまわりながら、「カヤワー」「カヤワー」と鳴き声を立てて、一向に離れようとしません。
眠るどころではなくなった男は、腹立たしさのあまり大きな声で「うるさいなあ。質に入ったわい」と言い返しました。すると蚊は、気の抜けたような声でひとこと「フーン」と鳴きました。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『増補 落語事典』東大落語会 編、青蛙房、1979年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

