鹿政談しかせいだん
誤って神鹿を死なせてしまった正直者の豆腐屋が、情け深い奉行の裁きによって罪を免れる噺。
あらすじ
正直者で親孝行者と評判の豆腐屋が、朝早く仕事をしていると表で物音がする。犬がおからを食べているのだろうと薪を投げつけると、倒れたのは犬ではなく、神の使いとして大切にされている鹿であった。過失であっても鹿を死なせた者は重い罰を受けると定められていたため、豆腐屋は奉行所に引き立てられる。
情け深い奉行は、これは鹿ではなく犬であろうと言い張るが、鹿の世話を任されている役人は鹿に間違いないと言い張って譲らない。そこで奉行が、鹿の餌代を横領している疑いを持ち出すと、役人は何も言い返せなくなってしまう。
こうして奉行は豆腐屋に罪はないという裁きを下す。最後に商売を尋ねると豆腐屋だと答えるので、奉行は豆腐づくりにちなんだ言葉になぞらえてからかい、豆腐屋も同じような言葉を返して晴れ晴れとした顔で奉行所をあとにする。
奉行が「斬らす(きらす)にやるぞ」と言うと、豆腐屋が「まめで帰ります」と返す。
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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

