落語の演目

万病円まんびょうえん

滑稽噺武家噺言い立て商売

湯屋や餅屋、古着屋で屁理屈を並べて店の者を困らせた侍が、最後に立ち寄った薬屋で病の数にまつわる問答をする滑稽噺。

あらすじ

湯屋の湯船で褌を洗っていた侍を番頭が注意すると、身体を入れてよいのだから褌を洗ってもよいはずだと屁理屈を返し、湯銭も払わずに立ち去ってしまう。次に立ち寄った餅屋では、まとめて買うから安くしろと値切ろうとするが断られ、たらふく食べたあげく決められた代金だけを置いて出て行く。

続いて古着屋を訪ねた侍は、何でも揃っているという店主の自慢を試すかのように、三角の座布団や綿を入れた蚊帳など、およそ古着屋にはありそうもない品を次々と尋ねて店主を困らせ、まともに相手にされないままそのまま立ち去っていく。

最後に薬も扱う紙屋に立ち寄った侍は、「万病円」という薬の名前を見つけ、古くから病の数は四百四病と決まっているのにいつ増えたのかと店主に尋ねる。店主は子どもや大人、女性にまつわる病をあれこれ挙げて数え立て、それでも足りないと言われると、さらに病名を挙げて数を合わせようとする。

病の数がまだ万病に足りないと言われた店主が「一つでも腸満(兆万)がございます」と答えて帳尻を合わせる。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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