がまの油がまのあぶら
がまの油売りが口上で薬効を並べ立て、刃物を使った実演を見せる噺。酒に酔った売り手が同じ実演をしくじる。
あらすじ
大道に立つ薬売りが、独特の節回しの口上で客を集める。売り物は切り傷や腫れ物によく効くという触れ込みの油で、由来や効能を長々と語り聞かせる。
口上の締めくくりとして、売り手は刃物を使った実演を見せる。紙を何枚も重ねて切れ味を示したあと、自分の腕に刃を当てて見せるが、薬を塗った腕は切れないと訴え、傷口には薬を付ければすぐに血が止まると説明する。
その日は商売がうまくいったので、売り手は早めに店じまいをして近所の店で酒を飲む。酔いが回って気が大きくなり、もう一稼ぎしようと同じ実演をやろうとする。
酔った勢いで刃物を扱った売り手は、口上のとおりにいかず自分の腕を本当に切ってしまい、血が止まらないまま「血止めはないか」と客に助けを求める。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

