七段目しちだんめ
芝居に夢中な若旦那が、小僧を相手に芝居の一場面をまねているうちに我を忘れてしまう噺。
あらすじ
芝居に凝っている若旦那は今日も朝から出かけたきりなかなか帰らず、大旦那は気をもみながら帰りを待っていた。ようやく戻ってきた若旦那をきつくしかりつけるが、それでも受け答えがすべて芝居がかった調子になってしまうため、番頭が間に入って若旦那を二階へ上げてしまう。
二階に上がっても一人で芝居の真似を続ける若旦那の様子を見に、芝居好きの小僧が行かされる。二人はある場面をまねて演じ始め、小僧が女形の役、若旦那がその相手役を務めることになり、若旦那は刀に見立てた物を手にする。
最初は簡単な身振りのつもりだったが、演じているうちに若旦那はすっかり本気になり、刀を振りかざして小僧に迫ってきた。恐ろしくなった小僧は逃げようとして足を踏み外し、大きな音を立てながら階段から転げ落ちてしまう。
様子を見に来た大旦那が声をかけると、小僧は倒れたまま芝居の口調で「私には夫のある身」と返す。呆れた大旦那に「てっぺんから落ちたか」と聞かれ、「いいえ、七段目」と答える。
この演目を調べる・聴く
- 国立国会図書館サーチ
この演目の本・速記本・レコードの目録。誰が演じ、いつ出たものかが分かります。
- 歴史的音源(れきおん)
戦前を中心とした録音。同じ演目を誰が吹き込んだかが並びます。
- 歴史的音源(自宅で聴ける分だけ)
上の検索を、インターネット公開されている音源だけに絞ったものです。
落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。
出典
- 『古典・新作 落語事典』瀧口雅仁、丸善出版、2016年
上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

