落語の演目

手切れ丁稚てぎれでっち

滑稽噺小僧若旦那

別題: 手切れ、妾の手切れ

妾の様子を探りに行った小僧が、聞いた言葉をそのまま伝える話。

あらすじ

若い女を妾として囲っていた、ある隠居がいました。ある日のこと、隠居は小僧に言いつけて、女のもとへ小遣いの金を届けさせることにします。

隠居は小僧に、「向こうに着いたら、昨夜は帳簿合わせで遅くなったので少し昼寝をさせてくれと言って、隣の部屋で眠ったふりをしながら女の様子を探ってきてくれ」と頼みました。

言われたとおり、小僧は空いびきをかきながら障子のすきまからそっとのぞいてみます。すると女は、情人らしき男に酒の酌をしているところでした。

のぞいているのを女に見つかった小僧は、口止めの心付けをもらって丸め込まれてしまいます。帰宅すると、隠居に様子を報告しました。「姐さんは旦那さんのためならなんでもするといっていました」

隠居が「じゃあわしのためなら、指でも切るといったか」と尋ねると、小僧はこう答えました。「なあに、お金がなくなったら、すっぱり手を切るといっていました」

成立と背景

もとは短い小ばなしだったものを、のちに時間をかけて、ひとつの演目としてのばしたものと考えられています。

この演目を調べる・聴く

落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 増補 落語事典東大落語会 編青蛙房1979年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

← 落語の演目一覧へ