落語の演目

写真の仇討しゃしんのあだうち

滑稽噺長屋仇討ち戦時中の禁演落語

別題: 指切り、一枚起請

恋人に裏切られたと思い込んだ男が、昔の仇討ちの故事にならって腹いせをしようとする噺。

あらすじ

男が親戚のもとを訪ね、思いつめた顔で切り出す。将来を約束していた相手に、ほかにも付き合っている相手がいることが分かってしまい、裏切られた悔しさから、その相手を手にかけたうえで自分も死ぬつもりだと打ち明ける。

話を聞いた親戚は、昔の仇討ちの故事を引き合いに出し、討たれる側が自分の持ち物を差し出し、相手がそれを突き刺すと恨みが通じて命を落としたという話を語って聞かせる。そして、お前も同じように、相手からもらった品を突くなり切るなりして気持ちを晴らせと勧める。

話を聞いて得心した男は、言われたとおりに、持っていた恋人の写真を懐から取り出し、手にしたナイフでその写真をためらわず思い切り突き刺す。すると、突き刺した写真からは血がにじみ出し、あたりに滴り落ちてくる。

驚いた周りの者が「写真から血が流れた」と言うと、男は「いいえ、私が指を切ったんです」と答える。

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落語は演者によって筋やサゲの細部が変わります。ここに書いたあらすじは一つの形で、 実際の高座とは違うことがあります。

出典

  1. 古典・新作 落語事典瀧口雅仁丸善出版2016年

上の本で確認した事実をもとに、文章は寄席ミルが書き起こしたものです。本文の引き写しはしていません。

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